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電話で
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桃さんが上機嫌で帰っていくのをぼーっと見ていたら、肩を叩かれた。「誰だろ?」なんて思いながら振り向いたらニヤニヤした兄さんが立っていた。
「なぁ優想、あの子お前の彼女?」
「違う。」
「嘘だぁ~。絶対彼女だろ。」
「だから違うって。同じクラスの柏木桃さん。」
「ふーん…。彼女じゃないのか、残念。」
「何が残念だ、変態兄貴。」
「まぁお前だったら彼女も有り得るか。」
「僕はホモじゃない!!」
「はいはいw」
男と付き合う…ないない、絶対ない。
そう言うなら兄さんが付き合えばいいのに…。
「ただいま~。」
「ただいま…。」
「おかえりなさ~い…あら?二人で帰ってきたの?」
「いや、家の前で会った。」
「母さん、聞いてよ。優想彼女出来たんだよ」
「まぁ!そうなの?もう紹介してよ~優想!」
「か、母さん!ただのクラスメイトだから、彼女じゃないから!!」
母さんに桃さんはただのクラスメイトっていうことを説得させるのに1時間弱かかった。
母さんを説得させた後、風呂に入り寝る仕度をして自分の部屋に入った。
「…せいちゃんに電話してから寝よっかな。」
ということで電話をかけてみる。3コールでせいちゃんが出た。
「あ、もしもしせいちゃん?」
「お~優想。どうしたが?」
「今日の出来事話したくってさ。」
「そうなんや。どうやった?」
「んっとね...」
今日の部活の様子や帰り道、桃さんとお姉さんの桜さんに会ったことを話した。
「へぇー。その岐南っていう先輩はツンデレなんやな。」
「そうかも。」
「やけんど...ええな~。あの桃と会うたんやろ?羨ましいわ~。」
「何で羨ましいの?」
「だって、クラスで一番の美少女やろ?やきちや。」
「…?せいちゃん、やきちやって?」
「あぁ、えっとな''やきちや''は''だからだよ''っていう意味。」
「へぇ~。」
「もう12時近いけど大丈夫なが?」
「え?あ、ほんとだ。僕寝るね。話し付き合ってくれてありがと。」
「別に平気ちや。」
「おやすみ~。」
「おやすみ。」
電話を切って部屋の明かりを消した。ベッドがどこにあるか一瞬判らなかったけど手探りで見つけた。明日も部活だ。…朝仕事している時間に岐南先輩がいないことを願おう…
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