アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
初めての告白
-
昨日と同じように部室に行ったら、
「お、おはようございます…。」
「はよ。」
やっぱりいた…。何時に来てるんだろ…?
「あ、あの…」
「何?」
「僕より早く来ているので、何時に来ているのかなって思って…」
「お前が来る5分前に来てる。」
「えっ!?は、測ってたんですか?」
「大体…な。」
「そうなんですか…。」
5分前くらいか。…今度、その前に来てみよ。
昨日と同じ仕事をして、今昼休み。
「あ、あの優想君。話したいことがあるんだけどちょっといいかな?」
「え?はい…。」
突然3年生の先輩に呼ばれて人気のない所に。
なんか先輩、緊張してる…?
「先輩、どうしたんですか?」
「…優想君は好きな人、いる?」
「いませんけど…?」
「あの、もし良かったら、俺と…付き合って下さい!!」
「…ぇ、え?」
つ、付き合う…?どこかにお供するってこと…?
「え、えと...先輩...?」
「初めて会ったとき、こんなに男を好きになったのは初めてなんだ!」
えーと…こ、告白されてる、のかな?気持ちは嬉しいけど…
「先輩、ごめんなさい。僕、先輩とお付き合いできないです。」
「ぁ…」
「でも、先輩を慕っているので今まで通り、接しませんか?」
「そっか。…優想君。お願いがあるんだけど。」
「?はい、何ですか?」
「キス、させて。」
「え、?」
何で何で!?何でそうなるの!?あ、待って、先輩近寄らないで…!い、嫌だ…!!
「先輩、何してるんですか?」
「っ!?き、岐南…!」
え?
「マネージャーに何しようとしてるんですか。」
「あ、いや、えと…」
「俺、マネージャーに用事あるんで退いてもらえますか?」
「っ…あ、あぁ。じゃ…」
何で岐南先輩が...?ていうか僕に用事って…
「大丈夫か?」
「え?」
「キス、されそうになってただろ?」
「ぁ、はい。でも岐南先輩のおかげで助かりました。」
「そうか。」
「あの、先輩...用事って…?」
「あぁそうだった。部室だから、ついて来いよ。」
「は、はい!」
部室に着くと岐南先輩はカバンを探った。カバンの中に何かあるのかな?
「…あった、これ。昨日はありがとな。」
「ぁ、折り畳み傘…!いえ、濡れませんでしたか?」
「あぁ、おかげさまで。あと、これ。」
そう言って渡されたのは、最近出来たばかりの水族館のチケット2枚。確か、1枚3000円だった気がする。
「先輩!これ…」
「それで明日祝日だし、お前の友達と行ってこいよ。」
「い、いいんですか…!?」
友達とか…。せいちゃん、は居合だし…。あれ?行く人、いない…。
「…先輩。」
「ん?」
「明日、一緒に行きませんか?」
「は、?」
「あ、ダメでしたか…?」
「別に平気だけど、俺で良いのか?」
「はい。じゃあ決まりですね!何時に集合しましょう?」
「何時でもいいけど。」
「ん~…。じゃあ10時集合で!」
「ん、了解。」
岐南先輩、意外と優しかったな~。明日、何着ていこうかな。兄さんに選んで貰おう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 18