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初めての告白 side岐南
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昨日は優想に傘(強制的に)貸して貰ったな…。
この事詩音にLINEで話していたら、「お礼に水族館のチケット買ったら?w」って言われ…
今、コンビニ。
「水族館か…。あ、最近出来たばかりの水族館でいいか。」
ちょうど金の余裕があったから良かった。さっきから女性から見られるけど換えたし、いいや。
部室に着き、頭の中をテニスに集中させて…
「お、おはようございます…。」
「はよ。」
昨日と同じように優想が来た。しかもドアからひょっこりと。そして、こそこそと自分の荷物を置いて何故か俺を見た。何なんだ?
「あ、あの…」
「何?」
「僕より早く来ているので、何時に来ているのかなって思って…」
そんなことか。
「お前が来る5分前に来てる。」
「えっ!?は、測ってたんですか?」
な訳ないだろ
「大体…な。」
「そうなんですか…。」
俺はラケットを持って、いつもの素振りの練習に行った。
そして昼休み。詩音と食べるのがいつものこと。
「そういや冴斗、お前優想君に渡したのか?」
「あ?…忘れてた。」
「マジかよ。今から行ってこい。」
「あぁ。…俺の弁当の中の唐揚げ、食べるなよ?」
「っ!?あ、あぁ!もちろん!」
…怪しいが、まぁいいか。って彼奴がいない…。
ったくどこだよ。…あ、いた。けど先輩いるな…。着いていくか。
「…、…?」
「…君…、…る?」
「…せん…?」
よく聞こえないな…。
「あの、もし良かったら、俺と…付き合って下さい!!」
「…ぇ、え?」
は?先輩、何言ってんだ…?
「え、えと...先輩...?」
「初めて会ったとき、こんなに男を好きになったのは初めてなんだ!」
先輩、ホモだったのか…?というか、なんかなんだ?この、変な感じ…?
「先輩、ごめんなさい。僕、先輩とお付き合いできないです。」
「ぁ…」
「でも、先輩を慕っているので今まで通り、接しませんか?」
「そっか。…優想君。お願いがあるんだけど。」
「?はい、何ですか?」
「キス、させて。」
「え、?」
…は?助けに行かないと…!
「先輩、何してるんですか?」
「っ!?き、岐南…!」
何動揺してんだ。キスしようとしていた癖に。
「マネージャーに何しようとしてるんですか。」
「あ、いや、えと…」
「俺、マネージャーに用事あるんで退いてもらえますか?」
「っ…あ、あぁ。じゃ…」
去ったな…。ふぅ、彼奴は大丈夫か…?
「大丈夫か?」
「え?」
「キス、されそうになってただろ?」
「ぁ、はい。でも岐南先輩のおかげで助かりました。」
「そうか。」
「あの、先輩...用事って…?」
あ、危な…忘れそうだった。
「あぁそうだった。部室だから、ついて来いよ。」
「は、はい!」
部室に着いて、貸して貰った折り畳み傘とチケットを取り出した。
「…あった、これ。昨日はありがとな。」
「ぁ、折り畳み傘…!いえ、濡れませんでしたか?」
「あぁ、おかげさまで。あと、これ。」
チケットを渡したら、表情が効果音がつくほど明るくなった。
「先輩!これ…」
「それで明日祝日だし、お前の友達と行ってこいよ。」
「い、いいんですか…!?」
いいから渡したんだけど…。なんか悩んでるな。いないのか?
「…先輩。」
「ん?」
「明日、一緒に行きませんか?」
「は、?」
お、俺と…?
「あ、ダメでしたか…?」
「別に平気だけど、俺で良いのか?」
「はい。じゃあ決まりですね!何時に集合しましょう?」
返事をするとまた効果音がつくほど表情が明るくなった。なんかすごい分かりやす。
「何時でもいいけど。」
「ん~…。じゃあ10時集合で!」
「ん、了解。」
明日、どんな服装で行こう…。まぁ、適当でいいか。
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