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水族館
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兄さんが選んでくれた服装で待ち合わせの水族館に着いた。
「先輩、何処だろ…?」
人が多くて先輩が見当たらない…。もしかしたらまだ来てないのかもしれない。
「優想か?」
「え?誰ですか…?」
「冴斗だけど?」
「えっ、岐南先輩!?」
先輩の私服、すごい大人っぽい!あと色気が…。
「先輩、大人っぽいですね...。」
「ありがと。お前眼鏡かけてるけど視力悪いのか?」
「あ、はい。普段はコンタクトなんですけど、兄さんに今日は眼鏡で行けと言われまして。」
「ふーん。」
「に、似合ってませんでした?」
「いや、似合ってるよ。…中入ろうぜ。」
に、似合ってるって言われた…。兄さんに選んでもらって良かった。
中に入ると、とても大きな水槽に沢山の魚達が泳いでいた。
「うわぁ…綺麗…!」
「だな…」
僕も先輩も見とれてただただ水槽の中で泳ぐ、沢山の魚達をじっと見ていた。
「あ、先輩!この魚、可愛いです…!」
「ほんとだ…。あれフレームエンゼルっていうヤッコの仲間なんだってさ。」
「フレームエンゼル…。可愛い…!」
「あっち、ペンギンとかいるフロアだってさ。」
「ぺ…!行きましょう先輩、ペンギンが僕を待ってます!」
「はぁ?おい、ちょっ!引っ張るな…!」
ここの水族館、ペンギンいるんだ!見に行かなきゃ損する…絶対!
「いた!はぁ…可愛いぃ…!」
「いきなり引っ張るな、危ない。」
「あ、ご、ごめんなさい…。」
「…。お前、ペンギン好きなのか?」
「は、はい。大好きです!ペンギンの赤ちゃんもふもふで可愛いし、成長したらカッコいいじゃないですか。」
「へぇ。」
「先輩、興味ないでしょ。」
「…。別に。」
岐南先輩、目逸らした。興味ないんだな…可愛いのに。
「先輩は何が好きなんですか?」
「そうだな…。シャチ?」
「シャチですか…!?」
「まぁ水族館の中では。」
「そうなんですね...。なんか似てますね。」
「は?何が?」
「なんか目付きとか。」
「そう言うお前だって似てる。」
「えー?どこがです?」
「行動が。」
「え?行動…?」
「ほら、ああやってペンギン歩いてるだろ。あんな感じ。」
「そ、そんな歩き方してません!」
笑ってる先輩を睨むと「ブサイク。」と言われてまた笑った。
もう、ペンギン見て癒されよう…。
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