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水族館2
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何分経っただろう…今、一匹のペンギンと見つめ合っている。と言うか、見てくる。すっごい見てくる。
僕が目を逸らせばいいと思うけど、つぶらな瞳に見つめられたら逸らすわけには…
「!冷たっ!?せ、先輩!」
「ったく、何ペンギンと睨めっこしてんだよ。はい、お茶。」
「どうも…睨めっこはしてないです…。あのペンギンつぶらな瞳で僕のこと見てたんですよ。」
「ふーん。」
「先輩は?」
「ん?」
「途中からどこ行ってたんですか?」
「飲み物買いに自販機探してた。」
「そうなんですか。お茶、ありがとうございます。」
「ん。」
き、気まずい…
あのすっごい見てくるペンギンはまだ僕のこと見てくるし、先輩はなんかスマホ弄ってる…
ていうか、今何時?
「先輩、今何時ですか?」
「今?あー…と、12時。」
「お昼時ですね。食べに行きましょ!」
「おぉ。…ペンギンはもういいのか?」
「はい。満足です…!あ、スマホで何してたんですか?」
「別に、何でもいいだろ。」
「気になるんです。」
「…詩音とLINEしてた。」
「詩音先輩とですか?どんな内容を…
「言わない。」
…はい。」
睨まれた…やっぱり怖いな…岐南先輩。
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