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保健室登校
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9月中旬とはいえど、まだ張り付くような熱さが残っている。
授業の遅れを取り戻すため必死に自習に取り組んでいる遥も流石にこの熱さには堪えるようで、せめて扇風機ではなくクーラーがついていればなと思う。
急に、廊下からバタバタと大きな足元や、話し声が聞こえてくる。それで、「あ、もうすぐで2限もおわりなんだな」とわかる。
体育から帰ってくる生徒の声がこんなにうるさいなんて、保健室登校してから初めて知った。
そう、遥は保健室登校の生徒だ。
遥は、教室に行けない。
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