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恋人契約2
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「たっ、たて、立山先輩。おはようございます」
「おう」
え、どうして立山先輩が?時計を見る。今は4限の途中だ。
そこで、遥先生が問診票を立山先輩に差し出した。
「立山くん具合でも悪いのかな?どこが悪いのかこの紙に書いてくれる?」
「あ、一兄」
「その呼び方は学校ではやめなさい」
一兄?立山先輩、遥先生を一兄って呼んだ。
兄弟…なわけないよね。
「別に具合が悪くて来たわけじゃねぇよ。今の授業自習だから、郡山迎えに来た」
「えっ、僕ですか?」
「ん、そう。昨日のこと、お前ときちんと話さねぇとなって思って」
どうしよう。
このタイミングで昨日のこと、なんて言ったら遥先生にバレてしまう。
おろおろしながら遥先生を見ても、先生はにこにこ笑ってるだけだ。そんな僕の視線に気がついたのか、遥先生は「大丈夫だよ」と言った。
「2人の話、聞くだけで誰にも言わないから。それとも僕がいたら話しにくいかな?」
「俺は大丈夫だけど。郡山は?」
「え、えーと、僕は」
できれば聞かれたくないけど、きっともうバレてる。もういいや、と言う気持ちもあった。
「大丈夫です」
「ん、なら話すな。昨日のことでなんか質問あるか?」
そんなもん、質問だらけだよ!
「練習で付き合うって言ってましたけど、どこまでやるんですか?デートとかですか?」
「基本、キス以上のことはしないつもりだ。加えて、郡山が嫌がることも何もしない」
その答えを聞いて、ホッとする。
どうやら先輩は本当に僕を練習台としか見ていないようだ。
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