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見立てデート8 大志side
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それから15分後、俺は今遥と風呂に入ろうとしている。
母さんが「昔はよく一緒に入ってたんだし別にいいでしょ」と無理やり俺たちを風呂場の前まで連れて行った。
正直、どんなラッキースケベだよと思う。だけど同時に、「変なことしない」とか言っときながらこれはまずいんじゃないかとも思ってしまう。
遥が恥ずかしそうに、隠すようにピタッと肌に張り付いた服を脱いでいく。Tシャツを脱ぐと、寒かったのかツンととんがっている乳首が露わになって、思わず顔を覆った。
(だめだ、これ以上見てらんねぇ…!)
遥がエロすぎる。恥ずかしそうな表情も雨に濡れた身体も、全てが。
当たり前のように俺の下半身は熱を持って立ちあがっていて、それに気づいた遥は顔を真っ赤にさせた。
「悪い遥、やっぱ俺あとで入るわ」
これ以上こんな遥と2人きりだと、俺も何をするか分からない。
洗面所を去ろうとすると、右腕がきゅっと掴まれた。
振り返ると、遥が少し顔をうつむかせながら俺の腕を掴んでいた。
「だめ、だよ。大志風邪引いちゃう。2人で入りたくないなら僕が後から入るから」
「それはだめだ。遥が風邪引いたら俺までショックで風邪引く」
「ならっ、2人で入ろうよ。僕も譲る気はないよ。大志に風邪引いてほしくない」
「あのなぁ」
遥の無自覚っぷりもここまでだと困ってしまう。
俺が今、どれだけ葛藤していると思っているんだ。今すぐ遥とキスをしてその可愛い身体を堪能したいという欲望になんとか勝っている俺の理性を、少しは褒めてほしい。
「俺、遥のこと好きなんだよ。好きな子と2人で風呂なんか入って、理性飛ばさない方が無理。一緒に入ってもいいけど、俺遥に何するか分かんねぇよ?」
「大丈夫だよ」
遥は言った。
「大志は絶対、僕の嫌がることはしない。絶対絶対、大志なら大丈夫だよ。このままだと2人とも風邪引いちゃうよ、早くお風呂入ろう?」
「分かったよ」
ここまで信頼されてちゃ、裏切るわけにもいかないよな。
よし、遥のことはぬいぐるみだと思おう。大丈夫、俺はぬいぐるみに欲情したりしない。
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