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僕らの恋ジジョウ~優しき飼い主様×ニートの野良猫くん~七瀬 翔編【下巻】
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僕は、父親が嫌いだ。
家出をした日、久しぶりに家に帰ってきた父と、不運にも顔を合わせてしまい。
いつもの説教が始まった。
毎回きまって、同じことばかり言ってくる。
〝これからどうしていくつもりなんだ。〝
〝大学を中退して、お前は何がしたかったんだ。〝
〝もう少し兄さんを見習いなさい。〝
もううんざりだ。
こんな家から、早く出たいと思った。
神様は、何でこんな家の子供に僕をしたんだろう・・・。
全く持って、理解に苦しむ。
僕はそのまま、父に初めて怒鳴って、とうとう家を出てしまった。
行く宛てもない、友達もまともにいない・・・。
今度は本当に、路頭に迷いそうだ・・・。
雨が降ってきて、僕はとりあえず、偶然見かけたベンチに腰を下ろす。
寒い・・・。
今日の天気予報では雨が降るなんて言ってなかった・・・。
このまま僕は、死んじゃうのかな・・・。
そんな風に思ってると、暖かな優しい雰囲気の人が、僕の前で止まった。
貴方は、どこまでも最初から今日まで、優しいよね。
僕はその時貴方を、〝運命の人〝だって思ったよ?
貴方も、僕と同じ想いでいてくれているのかな。
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