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誰だ?
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こいつ誰なのだろう。
俺の行く先々に現れなくたってよくない?
店内に入ろうと、歩みを進めたら、ついてくる。
その店は、昔からあるとこで、狭いながらにぎっしり商品を詰め込んだような場所。
客はなんとか通る場所がある感じだったが、近いし、馴染みがあるしで、わりとみんなに親しまれていた。
手慣れた感じにアイスのあるコーナーを見つけると、もなかのやつを蓋を開けて取り出す。ボールみたいなやつはまた今度にした。
「これこれ、っと……」
「本当に、アイスが好きだな」
「びっくりした!!」
後ろから囁かれて仰け反ると、居たのはそいつだった。
「買い物にきちゃ悪い?」
「いいとか悪いとかじゃないよ」
にらんでいると、うさぎが、べーっとやっているイラストの描かれたアイスを手に取り、彼は、「おれ、これが好きなんだー」
と言った。
至極どうでもいい。
無視して、商品をレジにもっていった。
会計をしている間は、いろんなことを考えた。
何を考えたかは、あまり意識しなかった。
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