アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
大嫌いなはずだった
-
??
大嫌いなはずだったあいつをあのノートを、
ストーキング途中で盗み見てからは更に気になり始めていた。
あとをつけて勝手に気になるだなんて、とても勝手だとは思う。
だがどんなやつか、少し観察して、あとは痛め付けて笑おうと、そのくらいだったのに。
気がつけば、もっともっと気になり、嫌いになっていた。
隠していたものを無理矢理暴いた快感。
優越感。
あいつの弱味を握れたことが、何より友情を得た気持ちになって。
俺はあいつのことがやっとわかった。
そうそう、人間は、こうじゃなちゃいけないんだ。どこかしら惨めでかわいそうじゃなきゃ、誰が、互いに友達なんかやるもんか。
近頃は、なんか急に仲良くなれそうな気がしてきたので、気分が良い。
だから、しっかりと好意から、後をつけている。出待ちもしている。
好きだよ。
俺が慰めてあげる。
ちなみに、この行為を断られたときはなんと言えばいいかも考えてあったりする。
「性格が悪い」と広めてやること。
「好意にたいして失礼だ」と、広めてやること。
あぁ、狂ってる。
嫌いなはずだから、
嫌いでいいはずなのに。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
13 / 545