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傲慢
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それに読みものとしてもいい物語だった。
これは、みんなが知らなければならないくらいだ。
俺が読んでるよ、といえば喜んでくれるかな。
そうに決まっていた。
こんなに、愛していると知れば、彼は俺を認めてくれるだろう。
毎日、内容を思わせるものを彼のポストに投函することにした。
これはラブレター。
名前のないラブレターだ。
数日たったが、彼が俺に気づく気配はない。
お菓子だって、凝っておいた。
彼ならピンと来そうな名前のものやあの中に登場したものばかりだ。
返事が無いことに苛立った俺は、読んでるよと書いた紙を一緒に投函した。
これでどうだ。
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