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プライド
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もし俺が見下しているやつがいて、そいつに助けられたら、俺ならすごく悔しい。
悔しくて、はらがたって仕方ないだろう。
結婚式で、新婦が小刀を身に付けるように貫き通せる矜持があるのなら、それを持って、俺を否定していたらきっと俺は彼を許せた。
だからバカにして笑ってやるために優しくしたんだ。
プライドがずたずたになるところが見たかった。
まぁ、その気持ちさえ好きなら許してくれるだろうから。それで俺も、好きになれると思ったし、心の代理になるかもしれなくて。
「愛があれば今までなんか許せるよね」
なんて、バカみたいなことを言う声は、まるでそれが感じられない。
プライドがあるなら、俺を一度断る。わがままなら、断らない。
だからきっとそれはプライドじゃなくて、我が儘だったことがたまらなく悲しい。
俺の心を持って壊して、さらに、なんにも考えてなかったんだと気づいた。
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