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違うよ、とか、酷い、こんなの捨ててくれよ、が頭のなかでいっしょくたになった俺には、言葉もなく、なっちゃんにしがみついた。
うぁああん! ひっく、……っ、ああああ。
情けない声が響きわたってる。
「どうした」
なっちゃんはうろたえてて、それにまた、なぜか腹が立った。
「どうしたんだ、いったい。お前の好きなロイヤルミルクティあるけど。飲もう?」
背中をさすりながら、なっちゃんが苦笑いするから、俺はまた泣いてしまう。
理由は聞かないで欲しい。
でも、悲しいということは、伝わって。
「河辺に会ってから、様子がおかしいぞ」
「……」
俺を抱き締めたまま彼は言う。
「これだけは教えてくれ。河辺が原因か?」
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