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叫んでみる
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しばらく叫んだ。
少し叫んだだけでも、だいぶん落ち着いた。
冷静に考えてみる。
ノートは……今のままでは、もう使えない。
母さんが、ドアをノックしてきた。
「夜中にうるさいわよ。なに騒いでんの」
起こされたからだろう。不機嫌そうだ。
「ごめん、なんでもない」
慌てて謝ると、眠たそうに自分の部屋に帰っていった。
なっちゃんに連絡するわけにもいかないから、俺はひたすらに、河辺のアドレス(ポストに入ってた)にメールを送りつけた。
河辺は夜中でも起きていることが多いから、すぐに返事が来た。
意外と、嘘みたいな優しい言葉で励ましてくれる。いまさら言うことではないけど、
今欲しいのは、言葉だけなのかもしれない。
たぶん、河辺じゃなくても誰でも。
結局筋肉痛になるまで腹筋をしていたら眠れた。
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