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連絡
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夕方。具合はどうかと河辺から連絡があった。
一時期はウザいほど絡んできていたのに、最近河辺はやけに紳士的な距離感になっていることが不気味ではありつつも、もしかすると許せるようになる日が来るんじゃないかと考えてしまう。
「なんとか生きているよ」
メールに返信すると「そうか」と来た。気をつかうことを覚えたのだろうかと楽観していた俺は、違和感と思ったことはなかったのだが。
「お前の姉と付き合うことにした」
……。
おとなしくなったって、そういうこと?
最近の静けさはフラグだったのか。
あきれた俺は、返事が浮かばない。
「いや、だってお前ずっと寝てるし」
そりゃそうなので返す言葉はなかったが、なんとも言いがたい気分が俺のなかを駆け巡った。
「姉は……ちょっと」
厄介ごとが増える。
おおもとになった彼と一緒に居る姉を想像してみたが、これでは彼に責任をとらせる前に、姉が割り込むだろう。
会話どころではない。
それに姉は後先を考えない。
熱が上がりそうになったところで、河辺はさらに付け足した。
「お前、なんか最近怖いしさぁ、昨日だって気持ち悪いから。
もういいかなって!」
「わかった」
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