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逃亡劇
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「いたぞ!!」
「この匂い、発情期か?だが、資料ではまだ来ていなかったはずだが?」
「そんな事はどうでもいい。とりあえず捕まえろ。」
ユアはまだ林の暗闇の中を走っている。
足を止めたら終わりだ。
裸足で、所々岩が剥き出しの道を走るという無謀をやらかしたため、足はボロボロだった。
背後からは自分の名前を呼びながら自分を探している複数の男達の足音が迫ってくる。
「くっそ、こんな所で捕まってたまるか!」
松明の油の臭いが鼻をつく。
(直ぐ後ろまで来てる……)
辛かった。
半獣化のお陰で視界は開けているし、足も速くなっている。
元々ユアは身体能力に自身がある方だったが、αの、しかも大人の雄に何処まで通用するのかは分からない。
その時、一気に視界が開けた。
(!!船着場だ!)
小型潜水艇を見つけると直ぐにそれに飛び乗った。
そして、思い切りかーどきーを通した。
潜水艇は直ぐに動き出し、陸は一瞬で見えなくなった。
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