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図書館にて
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そうなって尚、人類は自分たちが生きていける環境を求め、かつて生命の源であったこの星から最後の一滴まで奪い尽くそうとする。
しかし、それは許されなかった。
もし仮に、この世界に神という存在があったなら、人類は神にこの時、一度見限られたのだろう。
旧暦2723年、大規模な地殻変動と異常気象により、一時全ての大陸が海に沈んだ。
この、大地殻変動により、五大陸上に栄華を誇った旧世紀文明は崩壊。
推定、3000年を超えて栄えた人類の歴史は幕を閉じた。
しかし、この大地殻変動を生き残った人々がいる。
旧世紀の科学技術を駆使して海に浮かべた大規模な移動都市に乗り込んだキマイラ達とごく、少数の人間達。
そして、地殻変動の影響を受けても沈まなかった小さな列島に残ったキマイラ、人間達である。
かつて、この星を統一し、その頂点に君臨していた政府の人間達も潜水艇を使い海に逃れたと言われているが詳細は不明。
そして、新世紀である現在。
深海都市として海中に沈んだハイドラは定期的に停泊時間を儲けながら移動を続けている。
また、近年、残された島々であるカナン列島群との交信を成功させ、医療面や科学技術面など多くの分野で協力をしている。
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