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お家へ
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下を向いて口を尖らせるユアの頭をガシガシと撫でる。
(可愛いな……ほんと。こんなに生意気なのにどうして嫌にならないんだ?)
自分でも気付かぬうちにクスリと笑っていてユアに睨まれる。
「いいよな、あんたはαだし?顔も良いし?その上195なんて雄にも雌にも引っ張りだこだろ?」
「まぁ、そうだな。そういうような相手に困ったことは無い。だが、ユアもそうだろう?」
黙っていればαと見えなくもない目の前の相手が赤面しながら下を向いたのを見て少し驚く。
「なんだ?お前もしかして…童貞処女?」
「なっ!?そ、そうだったらなに?!」
今度はガバっと真っ赤な顔を上げて噛みつかれ面白い反応に気分が良くなった。
(違うな、こいつが誰も知らなまっさらな身体だった事が嬉しいのか……)
目が合う。
やはり、それだけで身体が痺れる。
甘やかな痺れ。
これはきっと。
「なぁ、ユア、お前……」
魂の番って信じてる?
そう聞こうとしたところで家に着いた。
「なんだ?なんかいった?」
童貞処女発言ですっかりご機嫌斜めのユアに家に着いたことを知らせる。
不自然な会話の切れ方をしてしまったが、まぁ、気にしないでおく。
それに、もしそれが本当なのであればいずれ分かる事だ。
「ハイドラの家って地上と違うんだ……」
「そうか?」
「うん。地上はこんなハイテクじゃなかった。」
「なるほどな、ここは文明の絶頂の時に造られた建造物だから。その影響だろう。」
「でも、落ち着かない。」
「慣れだよ。産まれた時からここに居れば落ち着くもんだ。」
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