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お家へ
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「ここ。」
「結構広いな……。こんな広いとこ使っちゃっていいのか?」
「もちろん。」
ユアに割り当てられた部屋はそれなりに広かった。
窓の傍にベッドが置いてあり、クローゼットも備え付け。
「飯の時間になったら呼ぶ。」
「ああ。何から何まで本当にありがとう。」
ロランが出ていったタイミングでユアはベッドに倒れ込んだ。
しかし、直ぐに起き上がると窓を確認する。
窓は開閉式で大きく開く仕様になっていて、下は平坦な地面。
いざとなったら飛び降りて逃げられる。
次にドアを見ると、内側から鍵がかけられるようになっていた。
(気を使ってくれたんだな。)
発情期中に篭もれるようにと。
とりあえずの安全性を確認し終え、再びベッドに寝転がる。
これからどうしようか。
住む場所と食事は確保した。
(後は情報収集か……。)
明日はロランに頼んで植物園の後に図書館にも連れて行ってもらおう。
何か中央政府の情報が得られればいい。
必ずここまで彼等は追ってくるだろうから。
それまでに何か少しでも対策を立てておきたかった。
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