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小さな幸せ
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怖い時に信頼できる人が傍にいるというのはとても安心する事らしい。
ロランと話している間にいつの間にか夢のことはどうでも良くなった。
「そう言えばロランは何種?」
「俺はブラックウルフ。ユアは?」
「俺はブラックジャガー。」
「ジャガーの黒は珍しいな。初めて会った。」
「そうらしいよ。兄弟の中でも黒は俺だけだった。」
「そもそも、ジャガー自体が珍しいよな?」
「ああ。今どれくらい世界に生き残りがいるか知らないけど、俺が知ってるのは俺達家族だけだった。」
「俺の胎親はジャガーよ?」
「まじか。」
「じゃあ、カナタさんが狼なのか。」
「そう。」
キマイラはネコ科イヌ科のどちらかの動物の特徴を持っている。
そして、何種同士でも交配は可能。
異なる種同士で交配した場合、50%50%の確率で必ず胎親か種親のどちらかの特徴を持った子どもが産まれる。
恐ろしいのは子供が偶数なら必ず半々でわかれる所だ。
ベルは旧世紀の人間がキマイラに何らかの遺伝子操作を行ったのではないかと言っていた。
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