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甘いマスクの裏の顔
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『おはよう照(ひかる)君っ』
「おはよう、由美ちゃん薫ちゃん」
由美ちゃん今日も香水きついなぁ、薫ちゃん胸当たってるし 二人共距離近すぎなんだよ
「ねぇ今日暇?私達とカラオケ行こーよぉ」
「うーん、ごめんね。今日用事あって」
「そっかぁ...じゃあまた今度ね!」
二人は一瞬残念そうな顔をすると直ぐに笑顔に戻り俺に背を向けて短いスカートをひらつかせながら他の男の元へ駆け寄って行った。 犬みたい...
積極的な女の子は嫌いじゃないけど唆らない
きっとあの子達は誰にでも愛想振り撒いて望まれれば簡単に脚開くんだろうなぁなんて卑猥な事を考えながら教室に入る
いつもと同じ学校、同じ教室、同じ生徒、同じ制服
そんな何の変哲もない日常に、最近出来た新しい変化
『おはよう照君!』
『おはよー照』
途端に降ってくる複数人の声にまとめて挨拶を返して窓側の一番後ろにある自分の席に着くとある人物が視界に入る
目の前の席の机に顔を突っ伏して眠っている猫沢純(ねこざわ しゅん)
黒髪で少し猫背で真面目であまり人とつるまない、一言で目立たないと言うよりは意図的に周囲に溶け込もうとしないって感じ。
容姿だって悪くは無いのに全く飾り気のない純粋無垢な黒猫の様...
名前とイメージがぴったり一致しすぎて思わず笑みがこぼれる
陽の光を浴びてぽかぽかに暖まっているだろうサラサラの黒髪にそっと手を触れると予想通りに暖かい...
席替えをするまでは特に気にする事のなかった彼の存在に何故か凄く心がときめいた
もっと彼に触れてみたいと思った
まだ誰も知らない彼の一面を、一番最初に知りたいと思った
やっと見つけた
まだ誰の色にも染まっていない
純粋で孤独な黒猫ちゃん
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