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Vivre dans la révolution~革命に生きて
Histoire principale
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Histoire principale(フランス語で"メインストーリー")
2年前(Il y a 2 ans)...
サン=ニコラ・カトリックオラトリオ会付属学校・寄宿舎に進学したばかりだった。
幼馴染のギョーム、オルレアンもいる。
「ディディエ。今日から、新しい先生が就任するみたいだね」
学長と担任のメクセスが一人の男性を伴って、ディディエのクラスに入ってくる。
「諸君。二週間、教育実習生として、サン=ジュスト先生が君たちのクラスを担当する。サン=ジュスト先生はこの学校の卒業生だ」
「Enchante!! Je m'appelle Louis Antoine Leon De Saint=Just!!!」
(ルイ・アントワーヌ・レオン・ド・サン=ジュストです)
ルイは自己紹介を済ませる。
長身で中性的な容姿を兼ね備え、冷徹そうな美貌の持ち主でもあった。
ディディエはルイの首筋や手先に目をやった。
驚くほど色が白い。指先がとても華奢だ。
1789年の頃とは違い、短髪だった。
ルイは歴史とラテン語を担当し、淡々と授業をスタートさせる。
ディディエはルイを「クールな先生」だと単純に思っていたところ・・・
「se lever,Didier Mendi」
(ディディエ・メンディー、立つように)
ルイはは瞬きをしながら、ディディエを指名した。
ディディエは黒板のほうに出てきてた。そして、チョークを持って、淡々とソツなく答えを黒板に記した。
「Tu l'as eu(正解)」
「サン=ジュスト先生って、なんだか、怖いよな」
「何を考えているんだか、わからないね」
ディディエたちクラスメイトは、噂話を並べていた。
数日後、担任のメクセスに質問があり、職員室に出向いた。
メクセスは歴史教諭だった。
そこには、数学教師のピエール・チュイリュエがいる。
ピエールはルイと同郷で幼馴染で親友同士。
「メクセス先生は出張に行ってて、週明けしか戻らないよ」
「そうでしたか・・・」
「俺で良ければ教えるよ」
ルイは別の学年の授業を終えたところ。
(「サン=ジュスト先生に質問していいのかな?」)
ルイの教え方は目を見張ったものだ。
ディディエからしたら、目から鱗だった。
「Merci,Monsieur Saint Just!」
「vous êtes les bienvenus!!」
ルイはそれ以来、静かにディディエをさりげなく、目をつけていた。
「教えてやろうか、俺が易しい言葉を使って」
ルイの教育実習期間は、二週間。
その間、放課後。居残りでルイの個人授業が執り行われる。
ルイは自分の時間が欲しかったはず。そんなディディエのために惜しみもなく手ほどきしてくれた。
教わったのは、歴史とラテン語と古典フランス語。
「・・・そっか・・・いよいよ、実習期間が終わりか・・・」
いよいよ、ルイは大学に戻る。
その当初は、ディディエからしたら深い意味なんて全然なかった。
無論、ルイ然り。生徒と教師の関係に過ぎなかった。
けれども・・・気が付くと・・・ルイのことが頭から離れられなくなっていた。
これって・・・?
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