アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
Vivre dans la révolution~革命に生きて
二人の仲は・・・
-
ルイに声をかけられたディディエは・・・背筋が凍り付く感がした。
バスティーユ襲撃の年の講義のときからずっと、目を合わさないようにしていた。
国王ルイ16世の運命を決定づける演説以来・・・
ディディエはルイに捕まった。
「!?」
我慢がならないルイは思い余っていたのだろう。
上着を着ていても、華奢な腕を確信できるであろう、の腕を腕力一つできつく掴んできた。
「ディディエ?二週間以上も学校を休んでいたそうじゃないか?俺、心配していたんだ。今は体調はいいのか?」
「・・・あ、はい・・・」
「ところで、何か隠していることあるのか?」
何を言っているんだ・・・?
ディディエはどきりとした。
まさか・・・?どこで、自分のことをルイに伝わったのだろう・・・?
ディディエの周りに内通者がいて、ルイたちに口外したのか・・・?
「なにを隠すんですか・・・?」
ディディエはルイの腕から逃げようとした。こっちから、言わない限りは問題はない。
だけど、逃がすわけにはいかない、とばかりに、ルイの力は強くなるばかり。
「そうか・・・それで、俺を騙せると思っているのか?」
ルイの口調はとてもきつくなり、表情は引きつる。だけど、ディディエも負けずに険しいふうで答えた。
「本当に僕は何も隠していません。信じることが出来かねるのでしたら、僕は一向にかまいませんが!」
ディディエは精一杯の抵抗で、ルイを突き飛ばし、小競り合いに。
「落ち着け、ディディエ!」
「ルイ、やめろ!」
ピエールとギョームは二人の仲裁に入る。
ディディエはギョームたちに宥められ、その場を去った。
「大丈夫か・・・?」
そんな中、二人のやり取りを冷ややかに見つめていた・・・三人の男が見つめている。
カミーユ、フレデリック。そして、エベールだった。
「おい、ピエール?」
三人は、ピエールに笑みを浮かべなが近づいてくる。
「あいつら・・・怪しい・・・」
「?」
「デキているぜ・・・?」
「ディディエが休学していたときだ。ルイがギョームに問いただしていたのを見たんだ。7年前、ディディエがルイを人気のいない場所に引き込んで誘惑していたのを目撃したことあった」
「フレデリック、おまえ・・・?」
「ルイの寄宿舎学校時代の二年先輩。そして、大学卒業して、そこの社会科教諭をやっていたことがあった・・・ディディエが誘惑したのをルイはまんざらでもなかった・・・」
******
作者yunaより。
「研修」で、新キャラクターフレデリックが登場させていただきました。
オリジナルキャラクターで切れるスポークスマン・ジャーナリスト。
しかし、その一方で・・・また、カミーユ・デ=ムーラン、ダントンも登場。
デ=ムーランとダントンは実在した人物です。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
38 / 71