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Vivre dans la révolution~革命に生きて
感づかれたルイ
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「ルイ!ピエール!」
「ジャン=バティスト?」
国王一家の運命を決定づけた行動で注目を浴びたドルーエがパリに訪ねてきた。
カトリック・オラトリオ修道会付属学校の二年先輩でもある。
「ピエール、学校を退職をしたのか?」
「ああ。ルイたちの力になりたかったんだ」
「今、忙しいのか?」
ドルーエはルイに話を振る。
「いや。大丈夫だ」
「おまえ、やるよな」
ドルーエはルイのあのときの発言を労っていた。
「かくいうジャン=バティストの機転も大したものだ」
「ところで・・・王党派のひとりがイギリスに渡るため、乗船券の発券の依頼しに来ていたんだ。ルイ、おまえは王党派を毛嫌いしているんだろう・・・」
「え・・・?」
まさか・・・ディディエが王党派の学生ってことなんだろうか・・・?
「ところで。俺、最近、結婚したんだ。カミさんが今、妊娠中なんだ。フィリップのところも、臨月中だろう?」
「そうか・・・おめでとう・・・」
「ルイ・・・アンリエットとうまくいっているか・・・?」
「・・・アンリエットのことは・・・」
ルイは話をそらそうとしたかったけれど・・・
「どうしたんだ?」
**********
「ルイ?何を考えているのかわからないわ。あのとき、ディディエは、ジャン=ミシェルさんとジャン=クサヴィエさんの料理を楽しみにしていたのに、帰ったの。ディディエと何があったの?だって、冷ややかな目線を送っていたのを感じていたわ」
「ディディエとは何もないんだ」
「何もないんですって・・・!?ルイがディディエに個人授業を施したとき、なんだか、意識的にディディエを視線を送っていたんでしょ!?」
ルイはアンリエットをベッドに押し倒そうとした。
しかし、アンリエットは一生懸命、抵抗する。
「やめて!」
そして、ルイを平手打ちした。
「触らないで、ルイ!金輪際、わたしに関わらないで!」
アンリエットはルイに三下り半を突きつけ、その場を去った。
******
ヴァレンヌの逃亡の立役者・ジャン=バティスト・ドルーエがジャコバン党本部を訪ねてきました。
ルイのカトリック・オラトリオ修道会付属学校の二年先輩と設定させていただきました。
ルイとアンリエットは・・・
アンリエットとルイの破局理由はいろいろと挙げられているようです。
1: アンリエットが喫煙しだしたため、ストイックなルイの逆鱗を買った
2: アンリエットが政治家関心が強くなったため、ルイと次第にうまくいかなくなっていた
3: ルイが死を覚悟していたため、アンリエットを巻き込みたくなかった・・・
色々と言われているようですが・・・
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