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Vivre dans la révolution~革命に生きて
スキャンダル~未遂に
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ルイはディディエが難を逃れたことを知ったとき、安堵感をした。
自分はどうなってもいい、ただ、ディディエだけはどうしても守りたかった。
しかしながら、ルイのあまりにも軽率すぎる行動に対して、マクシミリアンからは厳しい叱責を受けた。
「ルイ」
ピエールが話しかけてきた。やはり、少しばかり気まずそう・・・
ことの真相をルイに告げた。
「フレデリックは多額の金銭でカミーユを釣ったんだ。しかも、エベールも背後にいたんだ」
「ピエール?それ、本当なのか?」
エベールはジャコバン党だが、過激派組織である。マクシミリアンやルイにとって爆弾をそばに置いているようなもの。
まして、フレデリックと結託をしているから、とてもタチが悪い。
カミーユの新聞社
カミーユとフレデリックが苦虫をつぶしていた表情をしていた。
「・・・あと一歩だったのに・・・!」
ルイがやって来た。
ドアを乱暴に開けるや否や・・・
「おい、カミーユ。おまえ、フレデリックからどれくらいの札束を積まれたのか?金に釣られるようなちっぽけな男だ!その金、寄越せ!」
強い口調でカミーユに詰め寄り、掴みかかった。
「もう、その金はない!借金返済に消えたさ!」
カミーユはルイを容赦なく見下ろしながら、思いっきりと言い逃れする。
ルイは怒りに震えたのだ。そこに、フレデリックとエベールがつかつかとやって来る。
「こんにちは、ルイ・アントワーヌ・レオン・ド・サン=ジュスト君。スキャンダルの腹いせか?ルイ、お前は全然、堕ちていないな」
フレデリックはルイの綺麗な輪郭を持った顎を乱暴に掴み、冷ややかに言い放った。
「どこまで汚いんだ!自分の手を汚さないで、他人を使うなんて・・・!」
ルイは三人に掴みかかり、力いっぱい殴った。
「ディディエは何も関係ない!今後一切、ディディエには手を出すな!」
ルイは三人に言い放ち、その場を離れた。
フレデリックたちは、憎悪の念がエスカレートしていく・・・。
「おい、聞いたか。二度と、ルイをジャコバン党で堂々とできないようにしてやるしかないな」
「ああ。あの生意気なディディエに対してもだ」
*****
作者yunaより。
カミーユとルイは史実では対立関係。
ここでは、対立関係の上、ルイを容赦なく憎悪。しかも、フレデリックとエベールと結託しているため、とてもタチが悪いです。
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