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Vivre dans la révolution~革命に生きて
激しい雨~ノスタルジア(R18)
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あのあと・・・
ルイとディディエは余韻に浸っていた。
シーツ一枚くるまっていない。
ルイの手で梳かれるディディエの柔らかい髪の毛。とても気持ちがいい。
体温、肌の匂い・・・
気だるそうな表情のディディエ。とても官能的だ。
「・・・ブレランクールに戻っていたんだね・・・今日、チュイリエ先生から聞いたんだ・・・」
「ピエールか・・・とんぼ返りながらだが・・・」
「・・・故郷に帰りたい・・・?」
思いがけない言葉。
ディディエは更に続けた。
「・・・小ぢんまりとした田舎町・・・オルレアンのお母さんの知人もそこの出身なんだ・・・」
「なんたる偶然だ」
「・・・パリにはない静けさ・・・不幸も悲しみもない・・・純真無垢に走り回ることできたんだろうね・・・実はというと、僕が学校を休学しているときにね。そこに行って、ゆっくりと療養していたんだ・・・空気が本当においしかった・・・」
「イギリスに静養に行くものと思っていたが」
ディディエはルイに王党派であることを露見済み。しかし、最早、隠し事なんてなし。
何気ないディディエの言葉はルイの故郷を思う気持ちを刺激する。
外では落雷が容赦なく襲ってきた。激しい雨が拍車をかけるかのように降ってくる。
ディディエは身体を静かに乗せていた。胸元に静かに手を乗せ、キスをしてきた。
ルイの身体に自分の体温をダイレクトに伝えていく。
「・・・ね・・・?」
「なんだ・・・?」
「・・・一緒にブレランクールに行こうよ・・・ルイ・・・パリの牽制から逃げよう・・・!生まれ変われるよ・・・?」
ルイの身体に手を這わせ、そして、鼠径部まで伝わせながら・・・
ディディエの手はルイ自身に触れている。とても熱い・・・
「・・・駄目だ・・・それは・・・できない・・・」
できることならディディエをブレランクールまで連れて行きたい。
ディディエはルイと運命を共にすることも厭わないつもりでもあった。
「・・・俺は・・・運命に身をゆだねることにした・・・」
運命に身をゆだねる・・・どういうことなの・・・?
どこの派閥も、負ければ、死と隣り合わせ。
「・・・言ったはずだろう・・・?ディディエにはどんなことがあっても、生きていて貰いたいんだ・・・俺たちの分まで生きていて貰いたい・・・いつまで生きることができるか解らない・・・」
刻々と迫る永遠の別れの足音が聞こえてくる。
二人の間に奇跡が起きてほしい、と願っているだろう。
フランスを変えるべく、一生懸命勉強して、それを叶えたい。
それまで生きていて欲しい・・・と願っていた・・・
ルイは本能のままディディエにキスをした。
啄むようなキスもやがて、呼吸を奪うものへと変わっていった。
そして、歯間を割るように、自身の舌とディディエの舌を絡め合わせていた。
ルイはディディエの身体を静かに裏返し、身体を両手で弄りながら、唇を這わせていった。
ディディエの蕾にルイ自身を穿つ。灼熱の大きい鉄の塊が最奥まで入ってくる音がする。
背中に覆いかぶさったルイはディディエの背中に口づけを落とす。
「はぁ・・・・」
ディディエの吐息が漏れ出していた。
「ルイになら、滅茶苦茶にされてもいい」
激しい雨や雷もものともせず、二人は本能のまま、求め合っていた。
濡れた身体がお互いをこすり合う音がしていた。
そして、再び、ディディエを仰向けに静かに戻し、両手を磔にしていた。
華奢ながら、ルイの腕力も半端ではない。
思わず、ディディエは快感で上体が反り返り、ベッドから浮き、反射的に突き出た腰を太いそれに貫抜かれていった。
「はぁぁぁ・・・」
下半身が深く繋がっている状態の中、ディディエの涙は止まることはなかった。
ディディエは泣いているのを見られないよう、シーツに顔をうずめていた。
このまま、時間が止まってしまえばいい。
「・・・ね・・・ルイ・・・きみは今・・・幸せかい・・・?」
二人は唇を重ねている。長い間・・・唇は離れることはなかった。
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