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番外編2-6 実家に行こう。
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「あ、そうだわ。2人はもうお昼は食べたの?」
「うん。来る途中で済ませきた。」
「そうなの、じゃあ夕飯までしばらくあるし、ゆっくりしてちょうだい。」
「ありがとう母さん。じゃあとりあえず荷物置きに行こうか。」
そう言われて俺たちは颯斗さんの部屋へ向かった。
颯斗さんの部屋は最近物置として使われていたらしく、少し物が乱雑に置かれていた。
The・久しぶりに帰ってきた実家という感じで個人的には好きなのだが颯斗さんは気に入らないらしい。
「もう少しきれいな部屋に招きたかったんだけどな…。」と苦笑いを浮かべていた。
「そんなに気にしなくていいのに。俺は好きだよこういう雰囲気。」
「あー。俺はそう言ってくれる棚木くんが好き。かわいい。」
そう言って部屋の真ん中に突っ立っていた俺を後ろから抱きしめた。
いつもより少し甘めのトーンで話しかけてくる颯斗さんに俺の頬も緩む。
実家だから少し気が緩んでいるんだろうか。
颯斗さん自身あまり自覚はないようだが…。
部屋の真ん中に抱きしめられながらずっと突っ立っているわけにもいかないので「荷物はどこに置けばいいのか」と尋ねてみるが、「適当にその辺でいいよ」と言われ、俺は抱きしめられたままベッドの端に腰掛けた。
どうやらしばらくは抱きしめから解放する気はないらしい。
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