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便利屋と蝶【3】※R-18
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お互いの準備…心の準備を含めて、終わったから俺はサンクとベッドに腰掛けた。2人分の重さに、ベッドが深く沈んだ。
…そういう雰囲気に変わっていく。ゆっくり、時間をかけて。
「…桃」
「ん?」
「ぼ、僕…こんな、だから…う、うまく、出来、ないと、思うんだ…えっと、それに…」
「サンク、言ったろ。俺は夜のお前も、朝のお前も愛してやるって。だから、ゆっくりで良い」
「……ありがとう」
ギシッと音を立ててベッドが軋み、その音と同時にゆっくり押し倒される。
自信なさげに眉を下げたまま、俺の恋人は割れ物に触れるように俺の頬を撫でた。
ちょっと前まで、俺の裸も恥ずかしがって見れなかったのに。
「…っ」
サンクの指が、頬だけじゃなくて全身に這う。
胸とか太ももとか、そういう所を掠めて、身体が少し跳ねる。
「…桃、キス、してい?」
「わざわざ聞くなって」
こっちのサンクは両手で首を絞めるみたいに顎を押さえてキスをする。優しく添えるだけだから、苦しくはないが。
同時に逃げることも出来ないのだ。
「…っ、ん…」
特に激しい訳でもないし、夜のサンクみたいな喰われるような感覚もない。
「っ、んん…ふ…ぁ」
でも、ゆっくり、長く、ずっと、される。俺の口の中が、全部サンクの味になっても終わらない。俺に合わせてくれるから、息苦しくなることがないのもあって、いつまでも続けられそうに感じられる。けど、あまりにも長くって口の中、熱くなってどろどろに溶けちゃってるんじゃないかって。そう思うぐらいになったら、やっと止める。
俺はサンクの手を軽く引いて、合図する。
「…ん…桃、大丈夫?苦しく、なかった…?」
「うぁ…だい、じょうぶ…」
いくら苦しくないと言っても、頭には十分な酸素が回らない。思考がふわふわして、ぼんやりする。
「ふふ、桃…かわいい、ね…」
「…っ!」
俺を見下ろしながら、サンクは軽く舌なめずりしながら言った。
たまに見える瞳が、俺を捕らえて離さなかった。
その瞬間に、腰がぞくぞくするんだ。
「じゃあ…こ、ここからは“道具”…使おっか…?」
サンクが頬を赤らめ、うっとりしながら言った。
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