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1 出会い -1-
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俺はいつも目が覚めると知らないやつが隣で寝ている。しかも裸で。
「…またやっちゃったぁ……」
なぜこうなるのか。それは俺の体質にある。
隣で寝ていた男が起き上がり、青ざめている。
「…あれ……俺……何で……こんなことを……」
この言葉を何度聞いただろう。必ずこの状況になって俺と寝た男が次に言うことはだいたい決まってる。
「……俺は悪くない……お前が誘ったんだ!あんな……発情した顔で俺を見るから……誘うから!」
俺と寝たことは全部なかったことにしようとする。
男は慌てて着替え言葉を吐き捨てる。
「金は置いておくから俺に2度と関わらないでくれ!!」
そして金を置いて部屋から出ていった。
「今回はまだいい人だったわ……」
今はホテルの中。たぶん学生の俺にはちょっとお高い場所。財布の中の金はあまり入ってなかったからちょうどいいや……
シャワー室で体を綺麗にしてホテルを出る。
「ただいまー……」
「おかえり、あずさ」
「何だ、いたの翔空」
家に帰ると咲坂翔空がいた。こいつは俺の体質を知っているただのセフレ。
「いてもいいでしょ?てか、また誰かと寝たの?」
「…いちいち思い出したくない。何で翔空はここにいるわけ?俺の家に」
「何となく……なぁ、梓。そろそろセフレやめない?俺と正式に付き合ってよ」
「付き合える体ならとっくに翔空と付き合ってる。それができないから困ってるんだ。お前はこんな俺に縛られる必要なんかないよ。セフレ、やめたいならやめていいよ。俺は大丈夫だから……」
「でもやめたら、あずさ発情期になったらどうするの?」
「そうなったら誰か探す。それか、伊織先生に薬もらうから……」
「…」
「……じゃあ大学行ってくるな?翔空も出かけるなら鍵よろしく」
家を出て大学へと向かう。
俺は高校の頃からずっとこの体質に悩まされていた。
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