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涼ちゃんが景太さんのことを話しているとき坂口くんは驚いていた。
本当に何かあったみたいだ……まぁ涼ちゃんが話すまでは聞かないけど……
2人と別れた後、次の教室へ向かう。
今のところは抑制剤が効いていて問題はない。
でも……
「ごめん、涼ちゃん、先行ってて……」
そう言って慌ててトイレに駆け込む。
誰もいないことを確認し洋式のトイレへ入る。
「ゔぅ……気持ちわる……ハァハァ……」
薬には副作用があって、体の調子がおかしくなるときも多々ある。
だからあまり薬を飲みたくない。
トイレから出て教室に行くと涼ちゃんが珍しく携帯とにらめっこしている。
「涼ちゃん何考えてんの?」
すると涼ちゃんは俺を見て悩み始めた。
俺の顔に何かついてるの?
「なぁ、あずさ」
「何?」
「久しぶりに会った相手に『会いたい』って言葉を使わずに誘う方法知らないか?」
え、なんで?なんでそんなこと俺に聞く?
「えー?知らないよ……で俺は普通に『今日空いてる?』としか聞かないし……」
「結構普通だな……まぁいいや、ありがとう」
「聞いておいてそれはひどいよ!涼ちゃん!」
普通って……せっかく考えてあげたのに……涼ちゃんのバカ……
「はぁぁぁぁ……」
涼ちゃんが携帯とにらめっこして30分後に出たものがため息とは……
もう授業も始まっているって言うのに何やってるんだよ……まぁ寝てないだけマシかぁ……
授業も終わり涼ちゃんが用事があるからと先に帰ってしまった。
抑制剤のせいでちょっとだけ気持ちが悪いのが残ってる。
これは伊織先生の所へ行くべきか……?
伊織先生というのはうちの近くにある診療所の医師のこと。この体になってからのかかりつけ医だ。
「行く前に連絡しないと……」
ポケットから携帯を取り出そうとする。
だけど……
「…!?」
近くを通った男のフェロモンを感じたのか、また発情し始めてきた。
男はそれに気づき俺に近づいてくる。
「ねぇ……そんな発情した顔して……俺のこと誘ってる……?」
「誘ってなんか……っ……」
男が近づくに連れ、匂いが濃くなる。
近づくな……俺に近づいたら、また……
「俺とイイこと……しようよ……ねぇ?」
男は俺を連れてトイレに駆け込んだ。
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