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何度寝て起きても俺の体は何も変わらない、いつも通りの日常。
まぁ今日はなぜか涼ちゃん、大学にいないみたいだけど……
この体だから普通に友達と呼べる人に限りがある。高校の頃、下手して友達を作ったら発情したときに襲われそうになった。
作りたいけど作れないのが現実。
涼ちゃんがいなかったらほとんど一人でいることが多くなっていった。
ある日、自分の体に異変が起きるようになった。
「…ハァ……ハァ……」
体が熱い。発情状態が頻繁に起こる。人がいない場所や女だけの場所でも発情してる。
何度もそれを止めようと薬を服用するけど効いてこない。
体が薬に慣れてしまっているのか?
薬が効かないのはわからなくないけど、男のいない場所で発情するとか……俺の体、おかしいんじゃないか?
そう思って再び伊織先生のところへ相談しに言っても原因は不明。
『1度大きな病院で見てもらった方がいいかも』と言われたがそこまで払えるお金はない。
俺には親と呼べる人がいない。
産んでくれた母親は病で死別、中学のときに再婚した相手の女は人前ではいい母親を演じている人で、陰では俺を嫌っていた。
父親は昔は家族をことを一番に考える人だったのに、再婚してから仕事一筋になって家族のことなんかどうでもいい人だった。
今は病院で入院してるって聞いたけど、1度も会いに行ったことはない。
まぁ親がいなくても生きてはいけるけど、何かと不便なことは多々ある。
大学の帰り道、なるべく人と会わないように大通りを避けて行くけど、体が思うように動かない。
何でずっと発情してるの……
心では誰も俺に近づいてほしくないって思っているのに体が勝手に人を求める。
俺のフェロモンに引き寄せられた知らない男が近づいてくる。
また俺は汚れていく。もういいか……こんなの慣れてる……
そう思ってその男に近づこうとすると……
「あずさ?」
「えっ、何で……」
涼ちゃんが後ろに立っていた。
「どうした?その顔。熱でもあるのか?…てかこの男、誰?」
「こ、この人は……」
俺のフェロモンに気づいて寄ってきたなんて言えない。涼ちゃんはまだ俺の体質のこと知らないんだ……
「…とりあえず、家に連れてくけど一人で立てる?」
「う、うん……」
俺は涼ちゃんに連れられ家に帰ることになった。
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