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一度イクと次の快感はすぐに訪れた。
「んンッ……あっ……あっ……や……だ……またイク!」
「動き始めてから何回イッた?」
「そんなのしらな……んあぁぁぁ!」
「くっ……」
さっきこの男が1回イった間、俺はどれだけイったのだろう。
たぶん倍以上イってる。そろそろ限界に近い……
でもやめようとはしてくれなくて……
「ヤダヤダ……!これ以上気持ちよくしないで!んあぁ!おかしくなる!」
「おかしくなればいい……そして俺だけに溺れてろ……」
それだけは絶対イヤ……この人に溺れてしまったら辛くなる……
手放せなくなって、いずれ裏切られて……
過去の悪夢が再び蘇る。イヤだ、それだけは……
すると男が俺を抱きしめ耳元であの優しい声を出す。
「あんなことはもう起こらない……あずさは俺が守ってやるから……」
『あずさ……』
見知らぬ相手にそう呼ばれることはなかった。
当たり前だ、だって顔と体しか知らないんだし……
でも何でこの男は俺の名前を知ってるんだろう。
温かい声、温かい体。繋がっているだけなのに、気持ちいい……
こんな気持ちのイイセックス、初めてした。体中が喜びを感じてる。
この人の匂い、いい匂いがする。思わず抱きしめたくなるようなそんな匂い……
「キスしたい……して……?」
嬉しさのあまり涙がこぼれる。男は涙を拭い、触れるだけのキスをして俺の中から引き抜いた。
そしていい匂いのするこの人に抱かれながら深い眠りへと落ちていった。
『この人は誰なんだろう……』そう疑問を残して……
起きたら伊織先生が横で椅子に座っていた。
「んん?先生……?」
「体の調子はどお?」
「体は平気……あ、あの男は!?俺をここへ連れてきた男!俺を抱いた男!」
「あぁ、じゅんちゃんね……」
『じゅんちゃん』?何か可愛い名前。でもあの人、可愛いって言うよりカッコイイ感じだった。
先生と話をしているとき、急に扉が開く。
「伊織、何騒いでる?」
開けてきたのは昨日俺を抱いた男。
「あ、いいところにきた!じゅんちゃん!」
「は?」
「紹介するね!清水純佑、俺の高校の同級生!」
この出会いが、このエッチが……これからの俺を狂わせていくことを俺はまだ知らない。
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