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とあがデートに誘うなんて珍しかった
だって『セフレ』の名の通り発情したときにセックスするだけで今までデートや送り迎えなんて考えもしない関係だったから
彼が以前言っていた『付き合って』というのはどうやら本気のようだ
「デートってどこ行くの?」
「あずさが好きなところだと思うよ」
好きなところ?それは何だろう……
「うわぁぁ……可愛い……」
とあが連れてきたのは犬と猫が両方楽しめるカフェだった
昔は動物は得意ではなかったが、こんな体になって孤独を紛らわすために1度犬や猫に触れあっていたら愛着がわき、好きになっていった
「だろ?ここのお店、ちょっと他のところと違って1階が犬カフェで2階が猫カフェになってるんだ。だから両方好きな人は両方楽しめるし、あずさが好きそうだなと思って連れてきたんだ」
「なんで俺が両方好きだって知ってたの?そんな話したっけ?」
「してはないよ。でも何となくそんな気がしただけ、ラインのトプ画が可愛い猫と犬の写真だったし。嫌いだったらそんなことしないでしょ?」
「まぁ確かに。そんなことより可愛いなぁ、お前」
最初に触れあったのは犬
ヨークシャーテリア、次にトイプードル、ゴールデンレトリバー、柴犬、マルチーズ、チワワなどなど様々な犬に触れる
「ちょっ……舐めるなよー、くすぐたいって!アハハ!」
動物に発情することはない、そしてその動物も。だからそんなこと気にしなくてすむし、可愛いから楽しめる。
余計なこと考えなくていい時間、それが俺にとっての息抜き
「とあ!もうそろそろしたら猫に触れあいたい!だから記念に写真撮って!」
「わかった。……はい、チーズ!」
カシャッ……
「ありがと!じゃあちょっと休憩したら猫のところへ行こ!」
「うん」
とあは優しく笑った
何かちょっとドキッってした
いつもみたいな笑い方じゃなくてフワッて……愛おしいものを見るような……気のせい?
休憩した後猫に触れあった
「犬とは違う可愛さ……うーん、たまらない……」
マンチカン、アメリカンショートヘア、ペルシャなどなど……犬に触れあいすぎてか、休憩を長く取ってしまったせいか時間がなくてあまり見れなかったけど十分満喫できた
最後にまた写真を撮ってもらい家へ帰る
「あー楽しかった!また行きたいなぁ、あそこ」
「喜んでもらえて良かったよ。また連れてってあげる」
「うん!行こうね!」
そう約束して家に入ろうとすると急に背中に体温を感じた
とあに抱きしめられてる……?
「とあ?」
「ねぇあずさ、俺と付き合おう……」
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