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カーテンの隙間から漏れた日差しが俺の顔を照らす。
「んンッ……」
眩しくて起きると隣には大好きな人が腕枕していてくれて。
「カッコイイなぁ……」
なんて呟いたら、彼が目を覚ました。
「お前は独り言だと言えるんだな」
「……起きてたんですか……」
「今、起きた」
「嘘だ。また目の下にクマがありますよ?」
消えかけていたのにまた濃くなってきたクマ。
俺のせい?
「…気のせいだ」
「強がっちゃって……」
でもそういうところがちょっとキュンってする。
グググゥ……
俺のお腹の虫が大きな音で鳴る。
「盛大に鳴ったな」
「お腹空いたんだもん」
「ちょっと待ってろ。染谷にお願いしてくる」
「ん、ありがと」
清水さんはベッドから抜け出し、寝室から出た。
ん?今、下着だけで行かなかった?しかも下半身だけ。
ベッドの横には脱ぎ散らかした清水さんのシャツやパンツ、俺の衣類。
もし染谷さんが来たら恥ずかしくて死ぬ!その前に下着だけでも履いておかないと!
急いで下着を探す。
えっと……あった!
不意に窓ガラスが反射して俺の姿が映る。首元……何か跡がついてる。
何だろう……
携帯のカメラ機能を使って見てみると、吸われたような、虫刺されのような跡がくっきりとついていた。
季節は冬。なのに蚊にさされるなんてないと思うんだけどなぁ……心当たりがあるとしたら昨日の……
『……んあぁ!……だめっ、しみずさんっ!』
『じゅんすけ……純佑って呼べよ……』
『じゅん……すけ……』
・・・思い出すな。あんな快楽に溺れた愚かな自分を。
あの後、流されてまたエッチなことをしてしまった。でもまだ挿入はしてくれなくて。
疑似セックス?素股ってやつだったかな?
入ると思ったら「お前の気持ちがちゃんと向くまでお預けだ」って言われちゃって。
ちゃんと最後までシたのは最初出会ったあの時だけ。
ちゃんと向くまでって……俺、ちゃんと清水さんのこと好きなんだけどなぁ……
清水さんに呼ばれてリビングに行き、染谷さんが作ってくれた朝食を食べた後、伊織先生の診療所へ行った。
「一人で行けるのに……」
「フェロモン、駄々漏れ。挙句そのキスマークを隠さないで堂々と伊織に会いに行くとはいい度胸だ」
「え、本当にキスマークだったの!?」
蚊に刺されたわけないとは思ったけど……本当にキスマークだったとは。
「はぁ……この先が思いやられる」
「だ、だって……清水さんってクールな感じで、独占欲なんかないって…思って……」
「俺にだってそれくらいある。お前を俺のものにしたいって何回思ったことか……」
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