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あずさの相手が年上の、しかも社会人の男だったなんて……
少しでも女の可能性を考えた俺の脳を今すぐ消し去りたい。
そ、そうだよな……今まで女とのうわさなんてなかったやつにいきなり女を好きになって逆プロポーズなんてありえないよなぁ。
「あずさに男……か、考えたくはないけど、一応聞く……お前はどっち?」
「どっちって?」
お、俺にそれを言わせるのか!?
「お、男役か女役か……」
本当は攻めか、受けかでも良かったんだけど、なんか抵抗が……
「りょ、涼ちゃんにしては……ガツガツ攻めてくるね……いつも気にしてないのに」
き、聞きすぎたか……?
「ま、マズいか?」
「ううん、嬉しい。涼ちゃんが興味持ってくれるのは。こういう話好き?」
「き、嫌いじゃない……」
俺はあまり恋に関する経験が少ないし、長く続いたのはつかさだけだから……
何て言うんだろう。
他の人はどんな恋愛をしてるのか、気になるっていうか……
「そっか。じゃあこれからもこういう話をしていこうね。俺も涼ちゃんと坂口くんの話聞くの面白いし、もっと聞きたい!」
今日のあずさの顔はいつもより明るくキラキラして見えた。
胸元にあるリングのように。
昼休みになった。俺とあずさは学食で朝の続きの話をしていた。
「出会ったのは?」
「えっと、確か飲み会のあった日だったかな。涼ちゃんが集合場所には来たのに、結局いなくなって。しばらくしたら坂口くんから連絡あって……」
「あぁ……」
確かあの時、町田先パイと話して……食欲がなくて、ろくに食べなかったせいで悪酔いして倒れたんだっけ。
「そのときに俺の持病?体質?が出て……出会って、抱かれて……」
え、抱かれた!?
「さ、さらっと言ったが、あずさ。いきなり出会ってそれはないと……」
「普通はありえないでしょ?でも俺はその体質のせいで、まぁ今はおかげで純佑さん、俺の恋人に出会ったわけですよ」
「そうなんですね。で、それで?」
「それでって……いつの間に来たのかな?坂口くん」
「さっきです」
あずさと話をしている間、いつの間にかつかさが授業から解放されたらしく、そしていつものように俺の隣へ。
「てかいつもは俺のことは聞かないくせに、今回初めて話を聞いてくれるね」
「だって邪魔者だったんですもん。市川先パイが」
「本人の目の前で悪口とか、いい度胸してるな?」
「ありがとうございます」
「褒めてねぇ」
あずさとつかさのケンカなんか今はどうでもいい。
「それで、今は大丈夫なのか?」
「うん、だいぶ。俺が思うにその症状が出るときは心が不安定な時期なんだと思う。今は純佑さんのおかげで安定していて発情することはないかな」
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