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〈梓side〉
発情期が治まってきて、体調が順調に戻り無事に大学へ向かえた今日。
一週間ぶりの涼ちゃんを見たら抱きつかずにはいられなかった。
それでかな、すぐに香水のことを聞かれた。
普通の人にはわかりにくいとか純佑さん言ってたけど、すぐにバレたよ?後で文句言ってやろ!
香水のことに気がついたと思えば次は指輪のことを聞かれた。
涼ちゃん気づくの早いなぁ……
涼ちゃんだから気づくの早いだけ?てか結構俺のこと見てくれてるんだ、嬉しい。
俺の変化の理由は何かと考えた涼ちゃん。
たどり着いた答えは。
「お前、好きな人でもできたか?」
俺に春が訪れたと思っている。うん、正解!さすが俺の幼馴染!
まぁ、正確には付き合う前にプロポーズされたけど。言われたときはビックリした。
純佑さんらしい考えとは思ったけど、やっぱりぶっ飛びすぎ。
俺は普通の恋愛に憧れてる部分があったから、それはないとは思ったけど。
やっぱり愛されるって幸せだな……って、本気で結婚とか考えそうになった。
でもさ、俺は男。純佑さんも男。どうやって国内で結婚するのさ!?
……となり、俺なりに答えを出すために今は『婚約中』となっている。
俺に好きな人ができたことに喜んでくれた涼ちゃん。
だけどその人が恋人だと伝えると、いつもは声を荒げないのに声を荒げるほど大きな声を出した。
そんなに驚くことなのか?と思いつつ、周りに『すみません』と謝る。
驚いた後は「あずさに恋人……」と言いながら動揺していた。
しょ、ショックだったのかな……?
で、でも涼ちゃんにも坂口くんという名の恋人がいるのに、ショックとかないよなぁ……
心を落ちつかせることができたのか、純佑さんのことを聞いてきた。
『純佑さんは年上の社会人。俺が想像するからに金持ち。それから結婚してほしいと言われた』と話すと。
パニックを起こしたのか、「犯罪に手を染めてないか」とか「騙されてないか」とか「同情で俺と付き合った」とか言われた。
俺を心配するあまり涼ちゃんの妄想は膨らみ、DV男じゃないかとか言われた。
純佑さんは優しい絶倫だけど、暴力を振るうようなことをされたことなんてない。
嫉妬深いけど優しい人だってこと知ってる。
いくら涼ちゃんでも純佑さんの悪口言うのはイヤだな……
『純佑』と名前を出した瞬間、涼ちゃんは俺の恋人は男なのか、と聞いてきた。
女と仲良くするときもないわけではない。でも俺はこの体でいろんな男に犯されたから、たぶん女を抱くことはできないと思う。
抱きたくないわけではない。でも初めて純佑さんに抱かれて、恋して「この人に愛されたい」と思ってしまったから。もう一生抱くことはないと思う。
涼ちゃんからこんな質問が出てくるとは思わなかった。『男役か女役か』なんて……
前にも言ったかもしれないが、涼ちゃんは基本俺の話を聞かない。だからこうやって質問してくるのは珍しいことなのだ。
でも嬉しい。興味持ってくれるなんて。一度涼ちゃんと恋バナしてみたかったんだよね。
あ、でも今のは恋というより、ちょっとエッチな話だったかな。
授業が終わって昼ご飯中、涼ちゃんの質問攻めにあった。
出会いからいろんなこと。
するといつものように坂口くんが涼ちゃんの隣に座り話を聞いてきた。
涼ちゃんのこと以外は興味を示さないのに、珍しい……
理由を聞いたら『邪魔者がいなくなるから』という坂口くんらしい答えだった。
絶対おかしいと思ったら、やはりそういうことか。…って本人の目の前で悪口かよ!
話を戻し、涼ちゃんは俺の体質のことを聞いてきた。心配してくれてるんだな……
やっぱり優しい。もう、大好き!純佑さんとは違うけど(笑)
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