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涼ちゃんだけではなく坂口くんも俺の体質について聞いてきた。
興味持ってくれてるのは嬉しいんだけど、やっぱり企んでる感あるんだよなぁ、坂口くんは。
俺の話を聞いているときの涼ちゃんはとても心配そうにしているように見えた。
そんなに俺のこと心配してくれてるのはありがたいけど……涼ちゃんにしては心配性すぎない?
どうしたらいいかな……どうしたら涼ちゃんを安心させてあげられる……?
あ、そうだ!今日どうせ迎えに来るとか言ってたから、そのときに会わせればいいんじゃないか?
そうすれば心配もなくなるかも!
「そんなに心配なら会ってみる?」と言うと涼ちゃんは「行く」と即答した。
涼ちゃんの目はなぜかメラメラと燃えているような、張り切っている感じがした。
「俺、ちょっとトイレ……」
涼ちゃんが『会いたがっている』ってことを伝えないと……
俺はトイレに行くついでに純佑さんに連絡した。
忙しいかな?電話だとすぐ出るかわからないから、ラインでいいか……
『今日なんだけど、俺の幼馴染が会いたがってるんだ。だから少しで良いから時間ある?』
送信…っと。さて戻ろうかな。
ブーッブーッ……
「うわぁ!?」
ポケットにしまおうとした瞬間、いきなり携帯が震えだした。
純佑さんから電話……
「もしもし……」
『何で電話じゃない?』
「え、だって仕事で忙しかったら迷惑かなって……気を遣ったんだけど」
『俺はあずさの声が聴きたかった。メールじゃなくて声が』
「ご、ごめんなさい……」
気を遣ったのがいけなかったの?
『それで、幼馴染が俺に会いたがっているって』
「うん。忙しいのはわかってるけど……ダメ…かな……?い、忙しかったら全然良いけど……」
『遠慮しなくていい。わかった、行く。その代わり後でご褒美もらうけど』
「ご褒美?…あ、ちょっ……」
電話は勝手に切られてしまった。
やっぱり忙しかったのかな……後で謝っておかないと。
昼休憩が終わり、涼ちゃんたちのもとに戻るとやっぱりいつものようにイチャイチャしていた。
本当に仲いいなぁ。
もし仮に純佑さんが同級生か1つ年上の先パイだったら、あんな風に大学内でもイチャイチャできていたかな……
あ、でも学内でもそんなことしたら、俺の心が、体がもたないかも……///
俺の頭の中は純佑さんのことだらけ。
こんな日が来るなんていまだに信じられないなって思ったら、いつの間にか時間が過ぎてしまって、純佑さんが迎えに来る時間になっていたんだ。
涼ちゃんと一緒に純佑さんを待っているとなぜか坂口くんの姿が。
坂口くんは涼ちゃんのことが心配なようで、純佑さんが涼ちゃんを狙うかもとか変な妄想をしているようだ。
一応俺、プロポーズされたんだけどなぁ。
でも坂口くんは全然信じてないみたい。婚約中でも浮気するクズ野郎はいるんだって。
純佑さんのこと何も知らないくせに……
話していると見覚えのある車が目の前に止まった。
「あずさ」
そう呼ばれて窓から顔を出したのは純佑さんで。
「本当に迎えに来た……」
忙しいから純佑さん本人じゃなくて空邪さんだけとか、想像していたが。
本人が来るなんて思わなかった。
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