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3、発情 -1-
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依頼を受けて、探偵からの情報と自分自身で調べた情報を先生に報告しようと病院へ向かおうとしたら、伊織から連絡があった。
「…何だ、俺は忙しい。どうでもいいことなら切るぞ」
『純ちゃんよりも忙しいこのあたしが電話してるっていうのに!』
「用がないなら切るぞ、オカマのヤブ医者」
『オカマじゃない!オネェでもない!…話が逸れた……梓くん、ちょっと危ないことをしそうだよ。「自分の体を知るために危ないことする」って言ってきた』
危ないこと?
「何だ、それは」
『さぁね。でも心配だったから抑制剤渡しておいたけど。ねぇ、純ちゃん。ちょっと心配だから行ってくれない?』
「どこに」
『梓くんの所に』
「却下。いくら先生の息子だからってそれは無理」
何度もこのやり取りをしていると、一度伊織が黙った。
そして。
『それならもういい!これ以上純ちゃんに梓くんの情報あげないから!ぷんぷん!!』
ガチャッ……プープー……
意味のわからない怒りかたをし始めた。
「…何がぷんぷんだよ……」
「どうなさいますか?」
ハァー…とため息をつき。
「…今すぐ市川梓の居場所を調べる。先生への報告はそれからだ」
「かしこまりました」
急いで探偵に調べてもらうよう、連絡した。
時は過ぎ、夕暮れ時になって探偵から連絡があった。
『市川梓の居場所がわかったので、ご連絡させていただきました』
というメールと居場所の画像が添付されていた。
「染谷、行くぞ」
「かしこまりました」
市川梓がいる場所に着くと人だかりができていた。
「何だ、あれは。何かやるのか?」
「…たぶん、飲み会ですね」
「飲み会?」
染谷が俺にスマホの画面を見せて言った。
「市川梓についての資料に関しては、記憶してあります。市川梓に関連するもの、人、場所を探していたらツ○ッターで見つけました。『今日の夕方、飲み会!高校の友達に会える!楽しみ~♪』と」
「…お前ツ○ッター、やってたのな」
「情報収集のためです。決して私ごとでやってはいません」
意外だった。染谷が流行に乗ってツ○ッターをやっていたことが。
「あの中に市川梓がいるんだな?」
「おそらく」
あの中に行くのは容易ではない。さてどうやって近づこうか……
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