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2カップルの甘い雰囲気が漂う。もうみんなキスに夢中。
俺なんかどうでもいいって感じ。
「…俺もしたい……」
ここに純佑さんがいれば、俺もキスできたのに……
口が寂しい。それを隠すように缶ビールを飲んでいたら、急に眠たくなってきて、気づいたらそのまま眠りについていた。
どれくらい時間が経ったのだろう。起きる前に何かいい匂いがして。
誰かに抱っこされている感覚。
ガチャッ……とドアか何かの音が聞こえた後、ドサッ…と柔らかいものに包まれる。
「…んぅ……」
目をゆっくり開けると、見慣れた景色が広がる。
あれ、さっき景太さんの家にいたはずなのに……
「…いえ……?」
純佑さんの家……ってことは純佑さんがいる……?
「俺の家だ。…たく、お前連絡しろって……」
「じゅんすけさん!」
バッ……ドサッ……
純佑さんがいるとわかった瞬間、起き上がり抱き着く。
勢い余ったせいか純佑さんを押し倒した感じに。
「…急に起き上がるな」
「おかえりぃ」
「ただいま。…ってお前、酒飲んだ?」
「飲んだぁ!んふふ」
「んふふ…って……まだ酔ってるな。水もらってくる。待ってろ」
「みずなんかいらない!じゅんすけさん、ちゅーしたい!」
さっきはいなくてできなかった。でも今はここにいる。
ガマンしていたものが一気に爆発して、頭の中で言いたい放題。
キスしたい、抱きつきたい、エッチしたい……等々。
エロいことばかり出てくる。
「…水飲んだらしてやる」
「いま!今がいい!」
「少しは我慢できないのか?」
「ガマンはしたのぉ!みんな恋人とイチャイチャしてたのに俺だけ……」
寂しかった。みんなでいるのに純佑さんがいなかったから。
「悪かった。仕事で忙しくて……寂しい思いをさせたな」
「そうだよ!おれ、さみしかったんだから!」
「お詫びに今日はいっぱい抱いてやる。眠れないと思え」
「いっぱい……愛して……///?」
「あぁ。いらないくらい愛してやる」
翌日。
「…今すぐ、消し去りたい。穴があるなら入りたい」
起きると体中が痛くて、所々残っている記憶が純佑さんから聞いた話で鮮明になって、すべてを思い出す。
「入らなくていい。誰にでもある失態だ」
スマホを見ながら俺と話す純佑さん。覗いてみるとなぜか可愛い猫の写真が。
普段はそんなもの見ないのに……と不思議に思いながら、ちょっと猫の写真に嫉妬する俺だった。
[end]
おまけに続く
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