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「まぁ、そんなこと言っても仕方がないわね。純ちゃんが決めたことなんだし。花恋さんと純ちゃん、お似合いだと思ったんだけどなぁ。ちょっとショック」
「俺には若すぎる。もう少し年が近かったら、良かったかもしれないが」
「そんなこと言ってぇ……どうせ断ってたくせに」
「そうだな。断ってたな」
梓に会う前だったら考えていたかもしれないが。
「まぁ、いいわ。いつ帰ってきてもいいように、部屋は綺麗にしてあるから、ご自由に使って。一応言っておくわよ。病人に手を出すことはやめなさいね」
…何か釘を刺されたな。そう思いつつ、梓を俺の部屋のベッドに寝かせる。
「んンッ……」
梓の声が聞こえたから起きたと思ったが、また寝息を立てていて。
寒いのかだんだん縮こまっていって、まるでネコが寝ているような体勢になっていた。
梓が寝ている間、父親に呼ばれて途中やりだった仕事を終わらせる。
「うぅ……」
まだ熱が下がりきっていないのか、苦しそうに唸る梓。汗もたくさんかいていて、着ている服がべちゃべちゃになるほどに。
Tシャツだけでも買えた方がいいな……
染谷に頼み、梓の替えのシャツを買ってくるように頼む。
「母さん、水あるか?それとタオル」
「あるわよ。あ、冷えピタとかいるかしら?熱、まだ下がってないんでしょ?」
「あぁ。あると助かる」
梓の額に冷えピタを貼り、染谷に頼んでおいた替えのシャツに着せ替える。
「…」
ふと目に入る。梓の乳首。
ムラッ……
・・・はっ!いかん!今はそういう脳になってはいけない。梓は病人、苦しいんだ。それなのに俺は……
何やってるんだ、俺の中のエロ親父。今は鎮まりたまえ。
「うぅ……あ…つい……」
着せ替えている最中に寝ながら呟く梓。
「み…ず……みず……」
「母さん、水くれ」
「ハイハイ、そこに置いておくから。あ、空邪くん。私たちそろそろ行きましょ。おいしいお菓子もらったの。一緒に食べない?」
「…かしこまりました。ではお言葉に甘えて」
急に出ていった母親と染谷。何を考えているのか知らないが、好都合かも。
「みず……」
「…」
飲ませてやっても上手く入らない水。口から半分くらい零れてる。これは絶対試されてる。
さっき母親たちが急にここから出ていったのはたぶん気づいたんだと思う。俺がこうするかもしれないと、悟ったんだ。
これはどうしたら正解なんだろうか。梓のためを思って……ここはやめておくのが正解なのか。
それとも梓のためでもあるけど、自分のためにもやるべきなのか……
何をするかって……?
そんなの今の状況でやることと言えば……
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