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あと3日で…宿泊行事がある…。
やばい心の準備しとかないと。
あの変態組は何をしてくるかわからない。
プラス金持ちが二人もいるから財力で有名高級旅館なんて楽々貸し切り出来るし…。なんか嫌な想像しかできない。
そんな奴らから逃れるには別ルートに行って逃げるしかない。
うちの学校は生徒任せだからね…
別ルート行ってもそこまで怒られないよね…多分
変態組が何かしてきたら俺達のあそこが危ないんだから逃げようっと。
でも迷子になったら本末転倒だから休み時間になったらスマホで地図を調べよう(一応)
今は数学の時間。
ハゲた中年のおじさんの授業だ。
授業中に今年こそ女子校が良かったって何度も嘆いてるけど、女子校に行ったら何もしてなくても犯罪者扱いされるぞ。と心の中で呟く。
皆授業中に考え事してて大丈夫なの?って思ったかもだけど…授業を先取って優が家で教えてくれるからトップ校の授業は難しくて速いけれど楽々!!
優が頭良くて良かったーと授業中は思う。
キーンコーンカーンコーン
「じゃー今日の授業終わり〜。かいさーん。」
「慧ちゃん!?今日の授業難しすぎじゃなかった!?」
そう言って授業が終わり、スマホを手にした俺に後ろから抱きついてくるオカマ。
危うくスマホを落としそうになったけれど、理系科目後の桃は必ず抱きついてくるから毎度の事になってしまった。
桃も亮に教えてもらえば良いじゃん。と何度も思ったが、亮も桃と同じく理系科目が苦手らしい。
噂をすればいつもの温厚な亮とは違うドSの方の亮の顔が…
「桃〜?慧には自分から抱きついて俺にはしないってどういう事なん?ちょーっと俺キレるねんけど」
「別に変な意味は無いわよ!!ただ慧は守ってあげたいな、とか抱きつきたくなるような可愛さがあるのよ!」
「その役目は俺がいるから十分だとおもうんだけど?」
とわざわざ割り込んで言ってくる優。
この人達、口を開く度に口論してる気がするんだけど。気のせいかな。
横目で尚の席を見ると安定の隼人の姿があった。
あの二人って結構いちゃいちゃしないような見た目なのにずっと二人でいるよなぁ〜。
まあ、隼人が彼氏 兼 執事 兼 護衛っていう肩書があるからかもしれないけどね。でもあの二人の雰囲気はなんかほわほわしてて好きだなぁ〜。とか夜の性事情を知るまではそう思ってた。
全然夜はほわほわじゃなかった…。
「おい、慧聞いてる?」
「なんだよ。」
「今度の宿泊行事、もちろん俺とずっと一緒にいるよね?まさか授業中に逃走経路を後で調べよう。だなんて考えてないよね?」
どうやら、この変態には俺の思考回路なんて全部お見通しらしい…。
「いや、そんな事ないよ。」
その言葉を聞いた優はにっこり笑っていた。
その笑みはもう、悪魔そのもので…主導権を握られているんだなと嫌でも思い知らされた。
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