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再来
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「これはまた···デカいな···」
「うおー久しぶりの飯だーー!!」
「うるさい」
俺の目の前に広がるのは大理石の床に豪華なシャンデリアが2つほど、そして極めつけはその広さ。広い、広すぎる。
「なんかすごいフランシーなメロディーが流れてるんだけどなに?これ幻聴?」
「よかったね、幻聴だよ」
口を開けたまま閉じれない俺に広海は呆れたようにため息をついた。いやだってほんと、広すぎだろこれは。
「なあなあおふたりさんは食う?」
高見くんが食券機の前で涎を垂らしこっちを見ている。食い意地がすごすぎる。あ、でも三日?だっけ?そんくらい食べてないのなら当たり前···なのか···?
「ん?···なんか、こんなに金かけてるのにやっぱ注文できる食べ物は普通なんだな」
これまた大きめな食券機に近づいてメニューに目を向けると、そこにはカレーやパスタ、シチュー等の洋食をメインに、いくつかの和食。割と見慣れた名前のものが多く並んでいた。
「和食の種類はあんまないのか···───ってはあ?!カレーが2500円?!」
「ああー···やっぱそういう反応?」
「まあ庶民だもんね」
いやいやいや
どこの店に2000円越えのカレーが売ってるって言うんだ。つうなカレーのどこをどうこだわればそこまでの値打ちになるのかも分からないぞ。粉か?
「ゲッ···よく見たらシチューも2千越えじゃん世紀末かよ···」
「えっとー、宗太くん?だっけ?俺の分も奢ってくれるんだよなー?」
高見くんが俺の方に手を回しニヤニヤと笑う。
こいつ···ハメやがったな··!!
誰も2千越えの飯を奢るハメになるとは思わないだろ···!!せいぜい6百円とかだと思ってたよ俺は!
「じゃ、俺はハンバーグ」
「あ、おれもおれも!」
「えっ!ちょ、嘘だろ!?ハンバーグ8千円···?!」
何の肉使ったらこんな値段になるんだ。俺の全財産の3分の1が溶かされたぞ!!ぼったくりハンバーグめ!成敗してやる!!
横で「ごちでーす!」と小躍りしている高見くんをこれでもかと睨みつけながら俺は、一番安い(と言っても1300円だが)チキンライスのボタンを乱暴に押した。
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