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瑠璃の瞳に浮かぶ幸せ 3
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ロウが僕の肩を抱き寄せて、背中を丸めて顔を覗き込む。
僕が顔を上げると、そっと唇を合わせた。
二、三度啄んでから、クスリと笑いながら離れていく。
「ルカ様…、目を閉じてくれないのですか?」
「ロウ…、このキスは、今まで僕にしてたモノと同じなの?」
「違う…と言いたいところですが、同じです。今までは、家族にするようなキスで我慢していたのです。でも、どうしても気持ちは抑えきれなかった。どんな軽い一瞬のキスでも、あなたへの想いが詰まってました。ああ、でも…、やはり違うかもしれませんね。これからはもう、気持ちを抑えなくてもいい」
「え?あ…ふぁ、んぅっ…」
僕の後頭部を引き寄せると、ロウが強く唇を合わせた。驚いて開いた口の隙間から、熱い舌が入ってくる。ロウの舌に触れた瞬間、ゾクリと背中が震えて、僕はロウのシャツを強く握りしめた。
何度か角度を変えて、ロウの舌が口内を激しく動き回る。逃げる僕の舌を絡め取って、強く吸い上げた。
「ん…んっ…ぅ」
初めての激しいキスに、頭と身体がトロトロになり、固く瞑った目尻から涙が零れた。
身体を自力で支えられなくなって、ロウに寄りかかったところで、ようやく解放される。
離れていくロウの顔をぼんやりと眺めながら、酸素を求めて荒い呼吸を繰り返した。
僕の目尻に口づけて、ロウがもう一度、強く抱きしめる。
「本当に可愛い。あなたに堂々と、気持ちを込めて触れられる日が来るとは…。今までも離れるつもりはありませんでしたが、もう二度と、離してやれませんよ?」
「…はぁ…っ、ん、いいよ…。離したら、許さない…から…」
フッと笑って、ロウが僕から身体を離す。黙って僕の胸の前に手を差し出すから、何のことかわからなくて、首を傾げた。
「ルカ様、俺の指輪を持ってませんか?」
「…あ!う…ごめん。勝手に持って来て…」
僕はズボンのポケットに手を突っ込んで、ロウの指輪を摘んで出した。
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