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「・・・んまいッ」
口いっぱいにオムライスを頬張る姿が可愛らしい。
「そうでしょう?ここのオムライスは絶品なんです。」
自分が勧めたメニューをこんなにも美味しそうに食べてくれたら、幸せで笑顔が止まらない。ほんの1時間前までは、あんなに憂鬱で苦しかったのに、こうも幸せになれるとは。
「杉さんに喜んでもらえて、嬉しいです。」
スプーンで柔らかな卵を掬いながら言うと、彼は急に居住まいを正した。
「あ、あの!おれ、年下だと思うので、おれに敬語はやめて下さい。」
「・・・ハハッ!急にかしこまって何を言うかと思えば。ありがとう。じゃあ、敬語はやめる。・・・小夜(さや)って呼んでも良いかな?」
こくこくと頷く様子に笑みがこぼれた。
「そのかわり、小夜も、敬語はやめて?今日で友だちになったと思ってるんだけど、小夜はどう?」
そう聞くと、小夜は笑顔になった。彼は立ち上がって勢いよく「よろしくお願いします!」とロボットのようにお辞儀をした。
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