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コーヒーはアメリカンで、ブラック。
風見さんの好みを1つ知った。
こんなに暑いのに、ホットでって、言われた。席を先に取ったところで、ニヤっと笑われる。
「ジジむさいって思ったんだろ?」
「や、そんな事ないで、じゃなくて、そんな事なくて。こんなに暑いのに、ホットなんだって、思っただけで。」
「ハハッ!ほら、気をつけて買ってきて。」
ニヤっとされたのが気になったが、買ってこないと始まらない。鞄から財布を取り出すと、カウンターへと向かった。
風見さんのコーヒーと、おれのアイスティーをトレイに乗せて慎重に運ぶ。運びながら、風見さんってやっぱり気が効く人なんだなぁと、思った。
アメリカン、ホットで。
それだけで済まされたら、カウンター横に置いてあるミルクと砂糖、いるのかなとか。そんなことを考えないといけないわけで。
こんなちょっとした事でもいい。先を読める人になりたいと思った。
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