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もうすぐだよね、もうすぐ。
落ち着かずにウロウロしていたおれの携帯が鳴った。
風見さん!!
『もしもし、小夜、おはよう。』
風見さんの優しい声が流れてきて、胸がキュンとなった。
「お、おはようございます!もしかして着きました?!」
『うん、着いたから、出ておいで。』
「はい!」
リュックを掴んで、ポケットに携帯を突っ込む。慌ててスニーカーを履いたから、足の甲のところのペロンてなってるやつが、内側に引っ込んだ。
早く会いたいから、後で後で!!
早く出なきゃ。
早く会いたい。
バタンと扉を締めて、鍵を鍵穴に入れようとすると鍵を取り落とした。
もう!!
ガチャガチャと鍵を締めて振り返ると、そこには、おれの魔法使いが笑いながら立っていた。
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