アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
27
-
「か、風見さんっっ」
頬が真っ赤に染まった小夜が、可愛い。
電話を切った後、すぐに車を降りて部屋に向かうと、慌ててるのか、小夜が鍵を上手く鍵穴に差し込めずにガチャガチャしていた。
・・・可愛いなぁ。
「慌てなくてもいいんだよ?・・・ほら、小夜、靴、ちゃんと履いて。」
「あ!!」
靴をちゃんと履くように言うと、慌ててしゃがもうとして、今度はリュックが地面に激突する。
「あ!!」
リュックを拾おうとしたら、今度は後ろのポケットに入っていた携帯がガチャンと落ちた。
「ああっ!!」
なに、この子。・・・可愛すぎる。
「ほら、落ち着いて。」
小動物を見ているようで思わず抱きしめて、背中をポンポンした。しばらくすると落ち着いてきたようだった。
「・・・風見さん、ありがとうございます。」
腕の中の小夜は、真っ赤な顔をして見上げてきた。
・・・くそ、上目遣いが可愛すぎるッ!
更にギュッと抱きしめたいところを堪えて腕を解いた。再会して1分で心を全部持っていかれた俺はリュックと携帯を拾うと、靴を履くように目線を送る。
「あっ!!」
小夜が靴をきちんと履き直している間に、ささりっぱなしのアパートの鍵を回収した。
ぴょこんと小さな頭が上がったところで、背中に手を回して車へと誘導した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 1523