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「風見さん、今日はありがとうございます。」
どうしよう、すごくカッコイイ・・・。
ハンドルを握る姿にドキドキした。手に汗が滲んで、腿のところで手のひらを擦り付ける。風見さんがおれをちらっと横目に見た。
うわっ!流し目攻撃だっっ
「ほらー、小夜。また敬語にもどってるし。敬語使うたびに、俺、カウントしてるからね?後でオシオキするよ?」
笑いながら言われて、おれも吹き出した。
「え?!お仕置き?!・・・風見さん、怖い人だっ!」
「ハハッ!!そうそう、俺、怖い人だよ?覚悟しとかないとダメだからね?」
楽しげに「なんのオシオキしちゃおーかなー。」なんて言ってる風見さんが、なんだかご機嫌すぎて可愛いかった。
つられるように、おれもテンションがどんどん上がっていく。
「ところで、その服、似合ってるね。」
信号待ちで風見さんがハンドルに頭を置くようにしておれを見る。その砕けた様子にドキリとしながら、答えた。
「うん、良かった。新調したんだ。」
気に入ってもらえた。
「え?もしかして今日のために?」
「うん・・・。なんか、ヨレヨレの服しかなかったから、せっかくだから買ってみようと思って。」
そう言うと、シャツの裾を伸ばした。
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