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海鮮丼は、凄かった。溢れんばかりの盛り付けに感動して、普段やらない食べ物の写真を撮るという行為をしてしまうほどに興奮した。おれが写真を撮っていると、一緒に撮ろうと風見さんが言ってくれて、ふたりで海鮮丼を持って自撮りした。
何気に2人の距離が近づいて、またあの良い香りする。
風見さん、何つけてるんだろう。すごく良い匂い・・・。
何枚か写真をとると、早速ふたりで箸を握った。
「手を合わせてください。いただきます。」
「いただきます。」
ふふ、大人ふたりで こんなやり取り、可笑しすぎる。
風見さんってお茶目だな。おれ、今日は何回笑っただろうか。
お味噌汁も、お吸い物も、美味しかった。ふたりで分けあいながら食べていくと、あっという間に完食した。
お金は今回、風見さんが持った。いやだと拒否をしたら、次のお店でね?と言われて渋々納得した。
次のお店ってどこだろうと思いながら風見さんを見上げると、また手を繋がれた。
「ほら?小夜、いくよ?」
手のひらの暖かさに、心も満たされた。
そう思いながら、風見さんの背中を見つめた。
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